こんばんはー!ぴんきーです!今日は寒かったですね。
月日が経つのは早いもので、今年度子ども達と過ごすのも10日ほどとなりました。
やっぱり寂しいものですね。最近は子ども達が余計にかわいく見えます(^_^)
この時期、
「来年も担任してください。」
と言ってくださる保護者の方もいます。優しいーーー😊
今年度で辞める身としては、少し胸が痛むのですが、1年間見守ってくださった保護者の方には感謝の気持ちでいっぱいです!!
通知表
さて、年度も終わりに近づくと、僕たち教員には『通知表の作成』という大きな仕事があります。
これ、ものすごく時間の掛かる仕事なんですよね。
(無駄も多々あるので(*_*))
正直、この時期になると、気が重いわけです。
特に、僕はこの『成績をつける』という仕事がものすごく嫌いなんですね。
そもそも、人を評価することなんてできないじゃないですか!!
「人は誰しも、存在しているだけで価値がある。一人一人が特別で大切な存在。」
というのが僕の思いです。
だから、素敵なみんなにAだのBだの付けたくないわけですよ(-_-;)
まあ、そういうわけにはいかないので、しょうがなく成績は付けるのですが。。。
通知表を受け取った子ども達にも、成績のAとかBとかCとか、そんなものに一喜一憂して欲しくないんですよね。
そこで、せめてもの抵抗で、僕は通知表を渡すときに同時にこの詩を子ども達に伝えます。
「成績なんかで、あなたの価値、人の価値は決まらないよ!!」
ということを伝えたいからです。
「1ですか」
「1ですか」
山田暁生
先生
ぼくの成績 1ですか
ぼくは 休まず
学校にきました
雨の日も 風の日も
雪の日も あらしの日も
毎日
学校へきました
先生
ぼくの成績 1ですか
ぼくはサボらず
ちゃんと
当番も 日直も
やってきました
先生
ぼくの成績 1ですか
ぼくの母さん
寝たきりだから
買い物も
めしをたくのも
洗たくも
うまくないけど
やってきました
先生
ぼくの成績 1ですか
体育祭で
くい打ちや道具はこび
いっぱいやりました
やっぱり こんなの
成績と関係ないですよね
走りは ビリだったから
先生
ぼくの成績 1ですか
授業で
発表できないぼくだけど
ひとのじゃまは していません
いねむりも おしゃべりも
先生
ぼくの成績 1ですか
塾へ行くお金ないから
宿題 夜中まで
ひとりで 考えたけど
できない問題
あれも これも
やっぱり ぼくは1ですね
詩を読んで思うこと
これは、僕の師匠に教えてもらった詩です。
みなさん、読んでみてどうですか?
僕は、この詩を初めて読んだとき、
「なんて馬鹿なことをしてきたんだろう。」
と思いました。
僕は子ども達の背景など見ようともせずに成績を付けていました。
成績を付けるという同じ作業でも、子ども達の背景を見ようとして付けるのと、そんなことを考えもせずに付けるのとでは、子どもへの影響は大きく違います。
例え、同じオール1を付けるにしても、「その背景を全く考えない先生」と「背景を理解はできないけど考えようとする先生」
後者の方が圧倒的にあたたかいですよね。
「学力向上」の弊害
そもそも、現在の学校現場は「学力向上」に重きを置きすぎていると思います。
そのせいで、大切なものをたくさん失っています。
そこまで力を入れている「学力向上」の果てに、一体何が待っているのか。
僕は、大人の都合で無理矢理やっている「学力向上」の先に、幸せはないと思っています。
この「学力向上」政策の中で、どれほどの子どもと先生が苦しみ、つぶされているか。
本当に悲しいです。
終わりに
本来の教育は、大人の都合を押しつけるものではなく、子どもに寄り添い共に成長するものだと思います。
今こそ、日本に本当の教育ができる場を創ることが必要だと思うのです。
今日は、真面目な話でしたね。
残り、10日ほどですが、子ども達と素敵な思い出をつくっていきたいです😊
それでは、今日はこの辺で(^_^)
おやすみなさ~い😘